2016年05月22日

現在評価:Dクラス(辛口)

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で、その友だちの友だちって誰?

だから友だちの友だちだよ

だからその友だちの友だちは誰かって聞いてるんだけど

そんなの知らないよ

おかしいじゃん、「友だちの友だちから聞いた」んだろ?
だったらその友だちの友だちに会ったってことだよね?
その友だちの友だちと会って話をしたってことだよね?
直接会って話した相手を知らないっていうの?

だから会ったことないって! 友だちの友だちから聞いただけだって言ってんじゃん!

だからそれが矛盾してるんだって


何か友だちの友だちがゲシュタルト崩壊してきた(笑)



以下、PSP版の「流行り神」のネタバレがあります



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光っていて見えにくいですが、とりあえずSクラスでした

チュートリアルだからってこんなに簡単にSでいいの? って感じです
展開を先読みしたり、こうなったらいいなというような感じの選択肢を選んだだけですが


とりあえず最初のチュートリアルシナリオの「チェーンメール」をプレイした感想ですが、かなり残念といった感じでした
展開がご都合主義的でそれでいて意味不明
 移動中に同行していた重要参考人が行方不明に!
 慌てて捜すと見知らぬ女が現れて「お探しの女はあのビルにいる」
 そのビルを見ると窓のところに重要参考人の姿が
 結局、その見知らぬ女の正体は不明
 というか、聞き込みもしていないのに、なぜ捜している重要参考人のことがわかった?
答えは書いてあるけどそこに至る経過がすっ飛ばされていて、それとなく匂わせるようなことは書いてあるけど後は勝手に想像してねという姿勢がモロ見えで萎えるというかなんというか
 最終的に犯人が自供(?)しました
 でも、自殺(未遂)で真相は闇の中です
 とりあえずオカルトめいたことをほのめかしておいたのであとは勝手に想像してみてね (〃▽〃)てへ
とまぁ、こんな感じです

一番問題だと思ったのが主人公の立ち位置です
キャリア組だけど何故か変な資料室に飛ばされていて、その変な資料室の存在もちょっとというかかなり変で、警視庁内での主人公の立場とかその資料室の存在がどう扱われているのかも意味不明です
存在しないことになっている地下5階の、これまた警察内では公式になかったことにされている事件の調書を扱う資料室
キャリア組のはずの主人公がなぜこんな妙な部署に配属されたのかも不明ですが、それ以上にわからないのは管轄外の連続殺人事件の調査に上司の許可も得ずに勝手に出かけたりするとか
おかしいですよカテジナさん
それでいて、Sクラスの結末は犯人と目される容疑者が主人公の目の前で投身自殺して、容疑者が人気のあるアイドルだったことと事件の異常性から上層部の判断でなかったことにされたと
それも、主人公たちが聞いた自供(?)のみで物的証拠は存在していない状況で、その自供もどう考えても精神異常かオカルトかというもの
それを信じる警察上層部もそうですが、目の前で容疑者を投身自殺させてしまった(未遂だけど)主人公たちが一切処分を受けていないというのもおかしな話です

というか、このシナリオだけでみると主人公が刑事である意味がまったくもって皆無です
それどころか、刑事であるということが物語のリアルさを演出する上で足を引っ張っているという感じです
 あきらかに管轄外の事件に勝手に首を突っ込む
 調書などは調べずにインターネットで情報収集
 勝手な捜査で容疑者を自殺(意識不明の重体)に追い込む
 なのに何故か一切の責任を問われずに処分もなし
これなら刑事ではなくて、しがない探偵とかフリーのジャーナリストとかの方が行動や動機に矛盾も生じずに物語にもリアリティが生まれていたのではないかと思います

ゲームであるからには当然ながら全てが”嘘”でつくられているわけです
その”嘘”にいかにして真実味を持たせるかが製作者の腕の見せ所なわけです
現実でも嘘に真実味を持たせるには、嘘の中に真実を混ぜ込むことが重要と言われています
嘘に嘘を重ねても嘘にしかなりませんが、嘘の中に真実、もしくは真実の中に嘘が紛れていると真実の中の嘘も真実に見えてくるというわけです
なので、つくりもののゲームの世界を真実に見せるためにはその世界の嘘ではない部分をいかに矛盾を生じさせないように描くかが重要になります
特にこの流行り神のような現代社会を舞台にした作品であればなおのことです
リアルに描かれた現代社会の中にオカルトという異分子が交わることで物語が生み出されていくはずが、その世界設定に矛盾が生じていればそれは現代を舞台にしたファンタジーにしか成り得ません
簡単に言えば、最初から作り話とわかっているオカルト話を読むようなものです
創作物とわかっていて話自体も面白いけど、身近な恐怖とは捉えられないというわけです
これは流行り神の目指す方向性としては致命的なのではないかと

とまぁ、いろいろと辛口の評価を書きましたが、まだまだ最序盤のシナリオの一つのルートを攻略しただけですし、このシナリオ自体がチュートリアルみたいなものなので今後の展開や繰り返しプレイで評価が変わると思います
というわけで、初回プレイ時のとりあえずの偽りのない個人的評価は今後の期待を込めてDランクということにさせていただきます



とまぁ、とりあえずプレイしてみた本日はこんな感じです
タグ:PS Vita TV
posted by hirose at 22:30| Comment(0) | ゲームとか
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