2016年06月21日

最後の1%

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Oh! Jesus!

って、このネタわかる人いるのだろうか(苦笑)



以下、PSP版「流行り神」のネタバレがあります




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ドレミファミレドミ♪

凶悪な地球外生命体すら倒せる旋律だぞ(違
音楽でラスボスを倒すっていう展開もいいですよね



というわけで、「チェーンメール」のシナリオの考察です
途中の選択で事件の情報提供者が川原ミユキか林奈緒に変わり、その結果として結末も変わるのですが、製作者はこのシナリオの着地点をどうするつもりだったのかな?
川原ミユキと会うルートでは最後に主人公がフォローしていましたが、全てを知ってしまった川原ミユキが殺人鬼たる自身の内なるもう一人の自分を処断するべく投身自殺を図ったという結末になります
物語の結末としてはこちらの方が余韻が残っていいのですが、謎の解明という点においてはぶっちゃけ投げっぱなしジャーマン状態です
川原ミユキに宿ったとされる殺人鬼の亡霊についても肖像画が表示されるだけで、名前を含むそれ以外の情報は一切なしですし
オカルトとかに詳しい人ならばあの肖像画で正体はわかりますが、一般的にはどうなのでしょうね?
役に立たない知識だけはあるひろせはわかりましたが

逆に林奈緒が情報提供者になった場合は、殺人鬼の正体も含めて川原ミユキのときのルートでは解明されなかった謎の多くが林奈緒から語られることになります
ですが、川原ミユキには贖罪の機会は与えられずに、林奈緒が殺人鬼のはっとりえりさ(川原ミユキ)を告発する形ですっきりしない形で事件は幕を閉じます
いや、犯人を現行犯逮捕ですっきり事件は解決。。。のはずなのですが、なにかこう言葉に出来ないモヤモヤが残るのですよ
ゲームだから当然ながらプレイヤーは全てのルートをプレイすれば事件の真相は見えてきますが、物語の主人公の視点で考えるとこちらを立てればあちらが立たず状態なわけで
公式的にはどちらのルートが正史になるのかな?



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林奈緒が協力者の場合は「川原ミユキ=エリザベート・バートリ」が確定

ラストの推理ロジックで川原ミユキの正体についてエリザベート・バートリが〇で、殺人鬼が△で嘘つきが×になっています
川原ミユキのルートのときは殺人鬼が〇で嘘つきが×で、そもそもが正体不明の西洋の肖像画があるだけでエリザベート・バートリの名前すら出てきません
それを考慮して考えてみると、林奈緒がオカルトルートで川原ミユキが科学ルートということになるのかな
どちらもオカルト風味満載ではありますが



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林奈緒の存在をオカルト抜きで無理やりこじ付けてみた

この場合、川原ミユキとは違って「チェーンメール」を使う匿名性の理由付けだけでなく、物語の開始の時点ですでに死亡している林奈緒を名乗る理由が必要になります
そこでまず考えられるのが「鬼」の事件のときの道明寺秋彦のような捜査の協力者の可能性です
自身の存在を公にすることなく、事件解決後も決してその存在が表沙汰にならない立ち位置としては絶妙だと思います
ですが、最大の問題点が一つ
「チェーンメール」という不確実な手段をとる以上、主人公がメールに返信するかどうかは不確定要素が大きいという点です
まぁ、無視したりすれば「チェーンメール」のオカルトが発生して時間が巻き戻ったりがめおべらになったりするわけですが、今回はオカルト抜きなのであれは主人公の見た白日夢ということにしておきましょう
でないとオカルト抜きで考察するのは不可能やねん

あとは、いろいろと知りすぎているというところでしょうか
殺人鬼のアジトの場所や犯人の正体や殺人を犯す理由だけでなく、鋼鉄の処女の中身のことまで知り尽くしている点を考えると主人公が捜査する必要がないじゃないですが(笑)
それはともかく、主人公の上司の犬童蘭子警部ですら犯人の正体には現場で例の肖像画を見るまで気が付かなかったわけですので、もし「組織」だかそれとも別のどこかから送られてきた協力者だった場合は有能ってレベルじゃないのは確かでしょう
というか、「組織」が送り込んだ協力者だった場合は電話の男と親しい間柄の犬童蘭子警部が知らされていないのはおかしい話ですし
まぁ、協力者だった場合は聞いていたのかもしれないですけどね
知っていたけど主人公たちには知らん振りしていた可能性が微粒子レベルで存在している可能性があるかもです

もう一つの可能性ですが、殺害された林奈緒の復讐として「殺害犯の川原ミユキに殺された林奈緒が亡霊となって犯人である川原ミユキを告発した」と思い込ませることが目的だった場合です
この場合は告発者本人は絶対に表舞台に立つことは許されません
あくまで林奈緒として事件に関わった関係者にその姿を擦り込む必要があるわけです
ですが、この仮定だと「組織」の協力者以上にいろいろと知りすぎていることが問題となります
正に「一民間人がどうやって調べたんだ?」レベルの調査能力です



話題を少し変えて、とりあえず確定事項として

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林奈緒(を名乗る女性)は鋼鉄の処女の中身を知っている

このシーンでの言動や目をグリグリ擦る仕草などから、鋼鉄の処女の中身がどういったもので林奈緒がどうやって殺されたかを知っているということになります



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林奈緒(を名乗る女性)は犯人の犯行動機を知っていた

その割りには事件が長期化すれば犠牲者も増えるのを理解した上で「チェーンメール」という不確実な手段を取っていたのが謎になるわけです
犯人の告発は無理でも、犯人のアジトの廃ビルの部屋についてタレ込みでもしておけば十分にことは足りると思います



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林奈緒(を名乗る女性)は、まさか警察官がメールに返信してくるとは思ってもいなかった

これはけっこう重要なことだと思います
刑事の主人公のところに「チェーンメール」が届いて返信したことにより物語は動き出したわけですが、この時点までは林奈緒(を名乗る女性)は警察が協力してくれるとは考えてもいなかったことになります
ついでに付け加えると、この後で直接会う約束を取り付けるわけですが、そのときも最初は直接顔を合わせるつもりはなかったような言動をしています
つまりは、どういうことだってばよ? 林奈緒(を名乗る女性)は最初はメールと携帯電話による連絡のみで自身は表舞台に出るつもりはなかったと考えられます


上記を考慮すると、協力者説も復讐説も可能性は限りなく低いということになります
特に復讐説は「じゃあいったい誰が何のために?」という疑問が出てきます
復讐者がいるとすればそれは作中に登場していない誰かということで、それを認めてしまうともう本当に何でもありになってしまいますからね



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小暮さん、マジ正論

それ以前に、警察官から返信が来るかどうかもわからない「チェーンメール」を使っての捜査のかく乱はありえないとか言っちゃダメですよw
そもそもこの世界の捜査一課は佐々木班も印南班もわざわざ捜査のかく乱をしなくてもオカルト事案には対処できそうにないですし



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部下からひどい扱いをされている警部さん

いかにも怪しそうでいて実は何もしていないとかかなと思っていたら、まさかの「名前の無い駅」や「さとるくん」のシナリオで意外な登場をして実はすごい人? という感じでしたが、改めて「チェーンメール」のシナリオをプレイし直してみてやっぱり裏でいろいろと動いているなというのが実感できました



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肖像画を一目見て事件の真相に辿り着くオカルト知識と洞察力とか



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どうして川原ミユキの正体を知っている?

廃ビルの現場に現れたのは独自の調査の結果なのか主人公たちの後をつけていたのかは不明ですが、川原ミユキと会うルートの場合の発言から警部は主人公たちとは別に捜査を進めていたと思われます
昼行灯に見えて無茶苦茶有能じゃないですか



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そういえば、最後の疑問

これって警部がとぼけているのか、それとも発言は本当で警部が到着する前に何かがあって助かったのかどちらなのでしょうね
林奈緒が自分を殺した犯人を目の前にして直接復讐を果たしたのか、はたまた川原ミユキのルートのときみたいに主人公が気絶した後で小暮巡査部長の携帯に着信があって例のメロディが流れたとか?
まぁ、こちらはどうやらオカルトのルートっぽいのでいくらでも解釈のし様がありますね



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というわけで既読率99%

残念、今回も取りこぼしが出た模様
今回もほっといて次に行こう、次!



とまぁ、ちょっくら眠い本日はこんな感じです
タグ:PS Vita TV
posted by hirose at 23:23| Comment(0) | ゲームとか
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