2021年06月29日

水性塗料環境での筆事情

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ぺんてる:えふで ネオセーブル筆

本来は絵画(水彩画)用の絵筆ですが、シタデルカラーやアーミーペインターやアクリジョンといった溶剤を使わない完全水性のエマルジョン系塗料とも相性のいい筆です。



ホームセンターで購入しましたが、実売200円以下でこの使い心地は破格という他ないです。
特に0号細・丸が使いやすく、さすがに1/35の兵隊さんの目玉を塗るとかいった極細用途には向きませんが、装備品やベルトなどの塗り分け程度なら余裕でこなせる精度があります。

パッケージにもありますが水の含みがとてもよく、それが本来の用途の水彩画などでは長所として生きてくるのですが、模型用の塗料となると一転してそれが長所でもあり短所となってしまうことがあるのが少々ネックかな?
シタデルやアーミーペインターなどのエマルジョン系塗料は塗装中も筆についた塗料が乾燥していくので、頻繁に筆を水洗いしながら塗装していくことになるのですが、筆を洗った後はペーパータオルなどでしっかりと余分な水分を吸い取らせておかないと、シタデルカラーなどを濃度を調節して塗っているときに根元の部分に残っていた水分が滲み出てきて筆先の塗料が薄まってしまうということが起こります。
ある程度塗装に慣れてくるとそうでもないのですが、このネオセーブルを使い始めのころはよくやらかしました。
かといってあまり水分を取りすぎると今度は毛先がパサついてまとまりが悪くなるので、ちょうどいい感じに筆先の水分を調整するのに慣れる必要がありました。
他の模型用の筆ではあまり起こらないことなので、それだけこのネオセーブルの水の含みがいいということの証明ということになります。
大きな欠点のように書きましたがそんなことはなく、単に個人的な使い勝手の問題なだけで、使い慣れるとミニチュアフィギュアの塗装ならよほど細かいところ以外は0号細・丸1本で行けるくらいには扱いやすくていい筆なのですよ。
なにより安いし(←ここ重要!)



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普段使っているレベルの筆とアーミーペインターのレジメントブラシ

ラッカー系塗料メインのころから塗装にはこの3本セットくらいの価格の筆を使っていました。
実力が実力だけにこれ以上高い筆を使ってもそんなに結果は変わらないだろうしといった感じです。
まぁ、塗装自体あまりしなかったですし。
ちなみに、アーミーペインターのメガペイントセットに付属していたレジメントブラシですが、これ1本で隣の3本セットくらいの値段(750円)だったりします。
これでも模型界隈ではまだまだ安い方の筆なのですよね。



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100均のメイクブラシ各種

100円ショップの化粧品コーナーにあるメイク用のブラシです。
毛先が柔らかく、筆先が丸くなっているのでドライブラシ用途に重宝したりなんかします。
模型用にも筆先が丸くなったドライブラシ専用の筆が発売されていますが、そういうのは高性能&高価格と相場が決まっているのでなかなか手が出せないのですよね。
その点、この100均の化粧用ブラシは安価でそこそこの性能というのが嬉しいところです。
本来の用途的に有機溶剤への耐性は不明ですが、シタデルやアーミーペインターのような筆を水洗いできる水性エマルジョン系なら問題なく使用できています。
ソフトな毛先の柔らかさと筆先の丸くなった形状がドライブラシをするときにいい感じに働いてくれます。
サイズも多彩で、なによりも安いのがいいです(←最重要ポイント!)


といった感じで、塗装環境をラッカー系から水性エマルジョン系に変更した結果、使用する筆にも少々変化がありました。
溶剤を使わずに水洗いできるので、ラッカー系メインの時は使えなかった絵画用や化粧用の筆が使えるというのがいい感じです。
模型専用のツールは専用というだけあってどれも高性能なのですが、その分高価なのがネックなのですよね。
まぁ、趣味としてはそれなりに歴史はあるけれども世間的に見てまだまだニッチな業界なので仕方ないのですが。
その点、絵画用も化粧用も歴史も古く需要と供給が大きい業界なので選択肢が広めですし。
こういった点も水性エマルジョン系塗料の利点・・・と言っていいのかな?



とまぁ、味わいカルピスのフルーツミックスを飲みつつ、本日はこんな感じです。
posted by hirose at 23:15| Comment(0) | 工作関連
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