2010年02月14日

PRODEUCE(プロデュース)

世間(の一部)ではアイドルをプロデュースするゲームが人気だそうですが、本日はそれとはまったく関係ないPC8801時代の迷作ゲーム「PRODEUCE(プロデュース)」の紹介です

今ごろPC88のゲームなんか紹介されても。。。といった苦情は却下です
最新ゲームなど知らぬ!
うちにある最新のゲーム機はサターンとPSと3DOとPC-FXだ
Wii? PS3? なにそれ、美味しいの?



※以下、グロ表現を含みます
 閲覧注意でつ(´・ω・`)b



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モルスァ ナデナデシテー(違

どう見てもファービーです、ありがt(ry
(※注 PRODEUCEは1987年発売、ファービーは1998年発売です)



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パッケージです。。。って、怖っ! Σ(- -ノ)ノ

PC8801シリーズ用ソフト「PRODEUCE(プロデュース)」
開発・発売元はデービーソフト(dB-SOFT)株式会社

今、気付いたけど、これってSR以降対応じゃなくてPC8801や
MkUにも対応しているのね
ゲーム中の処理とかも考えたらかなりすごい事だと思います


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(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

確かプロのメイキャップの人に依頼して女性スタッフの方が特殊メイクして実際に撮影したって話だったと思う(間違っていたらごめん)
パッケージのためだけにここまでやるこだわりがすごいです


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パッケージ裏


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この文章がこのゲームに隠されたテーマを現しています

実際にこのゲームをプレイしてこの文章に隠された真の意味を理解したとき、そのときになってはじめてこのゲームに隠された本当の「怖さ」を理解することになります
詳しくは後ほどということで



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意味深なゲーム紹介文と登場人物紹介

表向きは「妖怪を操る力を得た少年がその力を使って自分を見下してきた同級生たちに復讐する」という内容のホラーゲームなのですが。。。
ゲームのタイトルになっている「プロデュース」。。。「誰」が「誰」を「プロデュース」するの?(意味深)


簡単な登場人物紹介。。。というか、ゲーム中の性能紹介?

ギルバート
落ち着きがあり精神力も強い
迂闊に「聖域」で妖怪を出して反撃されたら撃破されることも多々あるので注意が必要

ティナ
すぐにヒステリーを起こして妖怪に反撃する困ったちゃん
でも、精神力はそんなに強くないので「聖域」以外では反撃されても心配する必要はない?

さやか
主人公の想い人
気弱な性格で通常時は妖怪に反撃することはまずない
しかし、極限まで追い詰められると破壊魔人と化し、立ち塞がる妖怪をことごとく薙ぎ倒していく
追い込まれたときの突破力は最強


追い詰める同級生たち3人はそれぞれ性格が違っており、妖怪と対峙したときの反応も三者三様です
同じ妖怪と同じ条件で出会っても反応がそれぞれ違うので、そのクセを読みきることがゲーム攻略では必須となってきます



プロローグ

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主人公たち4人の関係はドラ●えもんでドラ●えもんがやってくる前ののび●太とジャイ●アンたちって感じでしょうか(微妙に違うと思う)

プロローグを読む限りでは、主人公が勝手に劣等感を抱いて周囲を妬み嫉み憎んでいるだけって気もしますが
最後の主人公を探しにギルたちが廃屋に入るところを見る限り、なんだかんだ言っても友達思いのいいやつらだと思うのですけどね



このゲームは廃屋に「棲」む「何者」かに力を与えられた主人公・トシオが、いつも自分を見下している(と本人が勝手に思い込んでいる?)同級生たちに妖怪を使って復讐するというダークな内容のリアルタイムシミュレーションゲームです


 もっと正直になるのだ。(中略)そうすれば、お前の望んでいたようになるだろう。

廃屋に「棲」むモノの声にトシオは

 僕が望んでいたこと。しかし、それでは友達を。。。

一時は思い留まろうとしたトシオだったが

 いや、あいつらと僕との間に友情なんて。。。

常日頃から抱いていた劣等感がその身を責め苛み、心の奥に燻っていた憎悪の炎を燃え上がらせる

 だけど、一応仲間。。。いや、そんなことかまうものか。

チャンス ハ イマ シカ ナイ。。。

 殺。。。死ぬほどの恐怖を味あわせてやる


この心にどす黒い憎悪と妬みと嫉み(とさやかに対する欲望)を抱いたトシオを演じ妖怪たちを操って同級生たちを追い詰めるのがプレイヤーです (ノ ̄□ ̄)ノ ┫= コンナクライゲームナンカヤッテラレッカイ!

普通の感性を持った人間ならこんな根暗で思い込みの激しい劣等感バリバリな馬鹿ガキに感情移入なんかできませんよねwww
プロローグを見る限り完全にトシオの逆恨みだし



ゲーム画面とその説明

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ゲーム画面は3D迷路の全体マップと、仲良し同級生3人それぞれの視点で見た3D表示がメインとなります
廃屋内を逃げる彼らの動きがそれぞれの視点でリアルタイムで表示されます


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操れる妖怪たちの一部

弱いやつから強いものまで全30種の妖怪を召喚できます


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出現方法は8種類から選べます

同じ妖怪でも3人それぞれに相性? があり、遭遇したときの反応も三者三様で、驚いて硬直している時間が変わり、また遭遇時の地形によって逃走方向が変化します
それに加えて、出現方法によってもその反応が微妙に変化します
ゲームをクリアするためにはそれらを細かくチェックすることがほぼ必須となります

ただし、あまり脅かしすぎると画面で脈打っている心臓が次第に青ざめていき、心臓が完全に青くなると張り裂けて血を流して死んでしまいます
1人でも死なせてしまった時点で問答無用でゲームオーバーになります


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どうしてもクリアできない人のためにマニュアルにはフロア1の攻略法が掲載されています

ゲーム開始直後にこの通りに設定すればあとは見ているだけで勝手にこのフロアをクリアできます



このゲームは表向きはプレイヤーが仲良し3人組を追い詰める形式のゲームのように思えますが、実際はプレイヤーが追い詰められるゲームです

ゲームの勝利条件は「3人を廃屋の最上階まで追い詰める」こと
敗北条件は「1人でも廃屋から逃がしてしまう」「1人でも死なせてしまう」「明朝5時までに3人を追い詰められない」ことです
また、「全ての妖怪を倒されてしまう」「BOSS-POWを使い果たしてしまう」ことも事実上の敗北となります
勝利条件の難しさに加えて、各種敗北条件がそれに輪をかけてゲームクリアを難しくしているわけです

はっきり言ってこのゲームに爽快感や達成感といった楽しくゲームをプレイする上でほぼ必須な要素はまったくといっていいくらいにありません
ずばり皆無だと言い切ってもいいくらいです

そのくせして難易度は無茶苦茶高く、さらにはやり込まないとゲームクリアは至難という仕様
そしてやり込みに必須ともいえる爽快感や達成感が皆無な上に、プレイヤーが演ずる主人公にもとうてい感情移入できないというプレイヤーのやる気を削ぐ気満々な設定

苦労して全員を上のフロアに上げても達成感など微塵も感じられず、次のフロアでも単調で代わり映えのしない作業をただ淡々とこなしていくだけ
逆に刻一刻と過ぎていく制限時間・反撃され倒されていく妖怪たち・手間取るたびに無駄に消費していくBOSS-POW・1人でも階下に降りられたらもう一度前のフロアからやり直し・一度上の階に上げても他のメンバーを上げるのに手間取っていると再び階下に戻ってくるという仕様
そして同級生たちを追い詰めているように見えて、実際に追い詰められているのは自分自身。。。

このゲームは余程のマゾ体質か、それとも主人公のトシオに同調できる人間くらいしかクリアする気を起こさせない仕様と言えるでしょう
そう、このゲームは「プレイヤーを選ぶ」ゲームなのです
そしてこのゲームに「選ばれ」た者だけがこのゲームに隠されたメッセージを受け取ることが出来るのです


とはいえ、ゲーム自体はグラフィック・音楽・インターフェイスを含めた全てが高い完成度のゲームであることは間違いありません
一見するとランダム要素の塊のように見えて、実際はほぼランダム要素というものが存在せず、地道なデータ収集がそのまま攻略に繋がります
さらに言うなら、高いゲーム性に加えてゲームをやり込んだ者だけが理解できるメッセージ性なども含めて素晴らしい出来のゲームだと思います
ただ、そのメッセージ性に少々、難があるだけで。。。

そういったゲーム性に問題があったのか、昔のゲームを復刻させる企画のプロジェクトEGGでもdB-SOFTの各種名作ゲームの中このゲームだけは何故か登録されていないみたいです
う〜ん、残念



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各フロア攻略後にそのフロアでの自己診断結果が表示されます

そのフロアでのプレイ結果を元に「洞察力」「統率力」「時の運」が100点満点で表示されます
データのセーブはこの後のみ行えます


このゲームですが、ひろせはクリアしていません
個人的に何故か気に入って、パッケージ裏の「人間の生きざま」とはどんなものか見てやる! と無駄に気合いを入れてクリアしてやろうと思ったのですが、2フロアを攻略した時点で「出」てしまったからです

仲良し3人組を3Fに追い立てた直後に画面に表示された自己診断結果
そこに表示された3つの項目の数値はALL100でした

単にゲームの乱数なのでしょうが、3項目全て満点で揃ったその表示を見たときに「これはヤバい!」という思いが心の中に湧き上がりました
単に難易度の高いゲームをクリアするというつもりだったのが、このままこのゲームを続けたら自分の中の「何か」が壊れる。。。あるいは自分の中にある「何か」が目覚める。。。馬鹿みたいな話ですが、何故かそんな気がしてそこでゲームをやめてこのゲームはそれ以来封印することにしました

でも、ゲームの結末を見たい! いつかクリアしてやるという思いは捨てきれずに、多くのPC88のゲームを処分した今でもほぼ当時のコンディションのまま手元に残しているわけです



そして時は流れて。。。


今回の記事を書こうと思ったきっかけの動画です

プロデュースのOPからフロア1、そして間のフロアをすっ飛ばして最終面とED、その後にバッドエンド(取り逃がしたとき)です

当時のパソコンの性能(640×200ドット、デジタル8色表示)とは思えない美麗なグラフィックと血の流れるアニメーション、そして斉藤康仁氏作曲によるどこかもの悲しい旋律のOPテーマ曲のOPは必見です!
それにしてもこのうp主、上手すぎる!


まさか今ごろになってこのゲームの真のエンディングが見られるとは思いもよりませんでした
そしてゲームクリア時の真のエンディングを見て、当時わたしが抱いた漠然とした危惧の意味と、このゲームの作者がこのゲームに込めたメッセージを理解することが出来ました

一切の説明のない不気味なだけの真のエンディングは、このゲームをプレイしていない人、もしくはプレイを途中で放棄した人にはたぶん理解できないと思います
理解できるのはこのゲームを通して己の中に「何か」を見出した人のみでしょう
そして最後に表示される作者からのメッセージを理解できるのも。。。



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ゲームクリア後に表示されるメッセージ

わたしは、ゲームのメインテーマを「支配」「恐怖」として
人間のどうすることもできない「もどかしさ」を表現しました
あなたをプロデュースするのは自分
それとも...



妖怪たちを使い「恐怖」で同級生たちを「支配」しようとした主人公・トシオ
最初は脅かすだけのつもりだった彼が、心を闇に飲み込まれた果てに最後にとった行動は。。。
廃屋に「棲」む「何」かが彼に与えたのは妖怪を操る「力」のみ
彼を「プロデュース」して「変え」てしまったものはいったい。。。

そしてこのゲームを「楽し」んでクリアしたプレイヤーは。。。


最後にこのゲームのマニュアルの人物紹介の画像をもう一度。。。

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当時、このゲームのプレイを中断して本当によかったと思います
タグ:ゲーム PC88
posted by ひろせ at 16:27| Comment(3) | TrackBack(0) | ゲームとか
この記事へのコメント
ゲームという、プレイヤーが能動的に関わるメディアならではのやり方ですねー。

ゲームに操作されるのか、ゲーム(ルール)に操作されるのか……
ムービーゲーと言われて久しい今でも通用するテーマでしょうね。

でも売れないだろうなー(えー
Posted by 黒江きよ at 2010年02月14日 19:39
>黒江きよさま
記事ではいろいろと書きましたが、実際にプレイして見ると(あるいは見てみると)、その完成度の高さと難易度とで二度と忘れられないインパクトのある傑作ソフトです
個人的にはリメイクしてほしいところなのですが、未だと変な要素をあれこれと付けて駄作になってしまうでしょうね、きっと
少なくともゲームのテーマ性・メッセージ性を無くしてしまってなんだかわけのわからないゲームになりそうな予感です

>でも売れないだろうなー(えー
当時でも興味はあるけど買うのはちょっと。。。って感じでしたね
完成度は高かったけど、見た目が地味でしたし
Posted by ひろせ@管理人 at 2010年02月14日 20:40
このゲーム懐かしいです。

私は普通にクリアしましたが、このゲームの真のエンディングは実は時間切れエンドではないかと思っています。

簡単に説明すると『ああ、また夜が明ける、今日もまた皆に馬鹿にされる1日が始まるんだ…』みたいに悲嘆にくれる主人公の呟きで終わります。

死亡エンドや逃亡エンドと異なり普通のクリアに劣らない分量だし何よりプロローグに相応しいエピローグだと思うので。
Posted by かず at 2018年12月08日 03:27
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