2010年12月16日

ティラムバラム その二

本日はPC98用ソフトのCHILAM BALAM(ティラムバラム)のレビューの二回目です
その一はこちらです

今回はバグとかシステム周りの問題点とかについてです



※注意!
以下、厳し目の批評が含まれますが、製作メーカーのライトスタッフおよび本作を不当に貶める意図はありません
かなり主観的な批評が含まれますが、あくまでもひろせが実際にプレイして感じたままを書き綴っているだけです
中には重箱の隅を突付くような言いがかりに近いような指摘も含みます

あと、微妙にゲーム内容についてのネタバレも含みますので注意です



先に結論を書くと、個人的な感想ではこのソフトに対する評価は某所風に言うならば「商品仕様や企業態度に問題のあるゲーム」で、ゲーム内容的には「ガッカリゲー」です


「商品仕様や企業態度に問題のあるゲーム」という評価は、本当にデバッグしたのか? と疑問を抱くような致命的なバグの放置や細かいものを含めてのバグの多さと、実際のゲームの仕様とマニュアルの表記の違いの多さとそれを訂正することなく放置してあることについて下した判断です


それでは、まずは実際のゲームの仕様とマニュアルの表記の食い違いからです

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まずは戦闘モードのマニュアル戦闘とオリジナル戦闘についてです


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大切なことなのでマニュアルでも2回言いました!

。。。なのですが、実際のゲームでは戦闘モードの変更のコマンドは存在せず、自分でパーティ全員の行動を決定するマニュアル戦闘のみとなっています



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次は休憩と魔術についてです


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まずは休憩システムについてです

マニュアルでは「一度休憩したら次に戦闘を終えるまで次の休憩はできない」みたいな表記がされていますが、実際の仕様は違います
戦闘後にパーティメンバーの誰か一人でもHPかPPのどちらか、あるいは両方が減少していれば休憩可能で、例え戦闘直後であってもパーティメンバーのHPおよびPPが減少していなければ休憩はできません
さらには、休憩可能状態から回復魔法やアイテムを使用してHPを全回復後に休憩コマンドでPPを全回復させた後でも続けて休憩コマンドを使用することが可能です

まぁ、その場合はすでに全回復させているので全く意味がないわけですが、例えばイベント戦で強敵と戦ってHPもボロボロな状態でPPも底を尽いて回復魔法が使えない! という状態で、まず先に休憩コマンドでPPを回復してから回復魔法でHPを回復、その後に再度休憩コマンドを使用してPPを回復して全回復が可能というわけです


次に魔法の「効果説明」にある「中には用途の分からないものも〜」という表記ですが、プレイした中ではそういった「用途の分からない」呪文は見当たりませんでした
というか、終盤でヒロインが使えるようになるとあるグレートオールドワンに関わる召喚呪文以外はマニュアルに表記されていますし、ヒロインだけが使用できるとある召喚呪文に関してもその他の召喚呪文で召喚できるモンスターが違うだけで効果に大差はないので実質、用途不明の呪文自体が存在しないわけです


でもって。。。

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アイテムに関しても同様にプレイした限りでは「用途不明」なアイテムは見当たりませんでした

アイテムに関してはマニュアルに一切の表記がないので、見落としたアイテムがあるかもしれませんが



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その他についても。。。

「教会」ですが、痛い目に合うようなことはありませんでした
そもそも、教会はその他の住人たち同様に情報を聞くくらいなものと、無料でPPが回復できる場所という役目しかなく、上記のように休憩コマンドでいつでもPPは全回復可能なので存在意義がないも同然という有様でしたが
会話内容もほとんど意味のないものでしたし


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「怪しげな商人」についても同様で、一部このようなメッセージを言う怪しげな商人もいましたが、ゲーム中で彼らの役割について語られるような場面は存在しませんでした


これはわたしの勝手な想像ですが、教会も怪しい商人についても本来は何か関連イベントが予定されていたものが、何かの都合でそのイベントがカットされて、その名残りがこのマニュアルの表記ではないかということです


最後の通貨についての表記ですが、「ゲーム後半」ではなく「前半のアメリカからメキシコに移動した直後」からアメリカ$は使用できなくなります
さすがにあのタイミングを「ゲーム後半」というのは無理があるでしょう



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魔術についても表記の一番最後の召喚魔術の退去術のキャスティングについては実際のゲームの仕様では「キャスティングタイムを増やす」ことはできません



その他、ゲームシステムではありませんが。。。

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主人公の父親の説明では彼が行方不明になった事件は15年前と書かれているのですが。。。


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キャラクター紹介の主人公の兄貴分のマックスの説明では彼の年齢と説明文の表記から事件は6年前となっています

実際にゲーム開始直後の主人公のセリフから事件は6年前ということがわかりますが、ゲーム中では一部では7年前とも取れる表記があったり、その期間における時系列についての表記があやふやだったりする場面もあったりします

これもわたしの勝手な推測ですが、登場人物の全体的な年齢の低さと登場人物の経歴その他から考えて、当初は主人公の父親の説明にあるように最初の事件は15年前に起こった設定でシナリオを構築してあって、その後、主人公たちは若い方がプレイヤーは共感しやすいとかの理由で登場人物全般の年齢が引き下げられて、それに合わせて事件の時系列が変更されて最初の事件が6年前になったのではないかと思われます
この辺りについてはシナリオについての批評で後日に改めて述べたいと思います


以上、重箱の隅を突付くような指摘かもしれませんが、こういった微妙な仕様の違いが多いのも事実です
これに加えて以下で説明する重大なバグについてのお詫びや対処法についてのマニュアルの正誤表や訂正用紙といったものが一切なしというのはゲーム製作会社としての姿勢に大いに問題ありと断ずるほかありません



以下、本作のバグについてです

このゲームはゲーム開始直後に全ての人が体験する再現性100%のゲーム進行ができなくなる致命的なバグが存在します
致命的といっても、あることに気付きさえすればゲームのプレイは可能ではあるのですが


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マニュアルではゲームの起動は「ドライブ1にAディスクを入れてスタート」でオープニングデモが始まり、デモ中にリターンキーを押すとゲームを最初から始めるか途中から始めるかの表示が出るとありますが。。。


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ここで「最初から」を選んでリターンキーを押すとディスクを読み込みにいったままゲームが止まります

当然、初プレイ時には誰もが「最初から」を選ぶわけですので、この時点でゲーム進行が不可能になります
リセットして「途中から」を選んでも当然ながらセーブデータが存在しないのでプレイ続行はできません


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ただし、「途中から」を選択した場合は。。。


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このようにディスク入れ替えの指示が出るので、勘のいい人ならば「最初から」を選んだときもリターンキーを押して決定する前に同様にディスクの入れ替えをしておけばいいと推測することができます

要は「最初から」を選んだ場合、ディスク入れ替えの指示が出ないだけなのですが、ゲーム開始直後のトラブルなので、人によってはそれに気付かずにフロッピーの故障やプログラム上のバグだと思い込む人もいるでしょう
また、普通にテストプレイを行っていればテストプレイヤーから100%指摘されるであろうバグであるにも関わらずこのバグが放置されてマニュアルにも訂正用紙などのサポートがないというのは大問題であると言えます
テストプレイを行っていない、あるいは開発の身内だけでテストプレイを行っていたので凡ミスに気付かなかったのか、バグに気がついていたけれども対処法くらいは誰でも気付くだろうと鷹をくくって放置したのか、いずれにしてもソフトハウスとしては問題のある企業態度であると思います



その他、ゲーム進行に影響を及ぼすバグとして、戦闘中に防御力を上昇させる特定呪文(マテリアルバリア)を使用すると一定の確率で呪文をかけたキャラクターの防御力が永久的に下がったままになるというものがあります
しかも、その状態で防具を外すと敵からの物理ダメージを0にできてしまうという更なるバグを誘発してしまうというオマケ付きです(魔法やそれに順ずる攻撃はダメージを受けます)


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防具を外しているにもかかわらず防御力が6とか。。。


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逆に防具無しで防御力が452とか。。。


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上記の状態で物理攻撃を受けてもダメージは全て0になります


ザコ戦はともかく、中ボス的なイベント戦では戦闘の長期化で敵からの被ダメージを減らすために防御呪文を使うことはほぼ予想できることであり、そういう意味ではほぼ全てのプレイヤーが被害を受ける可能性のある再現性100%のバグであるといえます



その他、わたしがプレイ中に見つけたバグとしては、特定の条件下で戦闘時に敵からのダメージ表示がおかしくなるというものがありました

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エドワード(緑の服のおっさん)の散弾銃ではダメージを与えられない!

中盤で一度パーティから外れたメンバーが再加入するのですが、その時点で敵の怪物には主人公の銃以外の銃での攻撃はほぼダメージを与えられなくなっているのですが。。。


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その直後の敵の攻撃がこちらのキャラにダメージを与えられないと表示されるのですが。。。


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実際はしっかりとダメージを食らってしまっています


このバグについても再現性100%で、普通にプレイしていれば普通に気がつくレベルのバグです
上記のバグたちと違ってゲーム進行にそう悪影響のあるバグではないとはいえ、この程度のバグをテストプレイで気がつかないということはまずありえないと思います


バグの多さに気になって調べてみたところ、その他にも退去魔法を使用して成功すれば画面がバグるとか、地底湖を干上がらせた状態でロードすると干上がったはずの水が復活してシナリオ進行が不可能になるといった致命的なバグも存在するとのことです



ゲームにバグは付き物とはいえ、普通にテストプレイしていれば普通に気がつくような、それでいてゲームの進行に致命的な悪影響を与えるバグを複数放置というのはソフトハウスとしての企業姿勢に問題ありと指摘されても仕方のないと言えます
また、後日改めてレビューする予定のシステム面やシナリオ面でも少なからず問題が見受けられるので、そのことを含めて冒頭のような判断を下させていただきました



たいへん長くなりましたので、システム面やシナリオ面での問題点はまた後日に紹介させていただくことにします
駄文・長文に付き合っていただきましてありがとうございます
タグ:ゲーム PC98
posted by ひろせ at 23:48| Comment(1) | ゲームとか
この記事へのコメント
アルシャークに続いて、ティラムバラムも発売日に買った記憶がありますが、確かにがっかりゲーでした
余りに多いバグと使いづらいUI、町の人は大した事話さない、テキトーに書いたのかと思うシナリオ、序盤であっさり死ぬ〇〇…
Posted by KZ at 2020年02月15日 01:52
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