2012年05月04日

邪神的ゲヱム「HORROR OF CRIDEWELL」

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本日はPC98時代の同人ゲームの「HORROR OF CRIDEWELL(ホラー・オブ・クライドウェル)」の紹介です


今から20年以上も前の同人ゲームの紹介とか誰得だよという話ですが、そんなの気にしない!



2012/08/16追記
製作元のANNANDULE Project様のサイトで同ソフトが無償公開されています
興味のある方はぜひプレイしてみてください
実機がないよーという方は、SHARP様がBIOSその他を無償提供していて導入が容易なX68000のエミュレータを使えばいいです
それでは、素敵な邪神ライフを
いあいあ



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ANNANDULE PROJECT(アナンデュールプロジェクト)様製作のクトゥルフ神話をモチーフにしたコマンド選択式のホラーアドベンチャーゲームです

対応はPC98シリーズ(要MS-DOS Ver.2.11以降)とX68000(要Human68k)です
起動に必要なMS-DOSのバージョンからどれくらい古いソフトであるかがわかると思います
今回はPC98X68000ともにエミュレータで起動させてみましたが、両方とも無事に動作しました(終了まで確認済み/PC98はMS-DOS Vre.3.3Cで確認)
マニュアルがコピー用紙なのは違法コピーなどではなく、仕様です



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メディアは昔懐かしい5インチのフロッピーディスクです

申し込みの際にPC98用に3.5インチのフロッピーも選べたはずですが、この当時は5インチをメインに使っていたので5インチで申し込んでいました
フロッピーディスクが市販のフロッピーにラベルを貼っているだけなのは違法コピーではなくて、仕様d(ry



というわけで、以下、ゲームの紹介です
ネタバレとかあるので注意!



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ゲームを起動してタイトル画面のまましばらく放置すると。。。



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(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル

タイトルデモでいきなりかましてくれます
クトゥルフ神話を知らない人にとっては「なんじゃこりゃ?」だと思いますが、クトゥルフ神話を知っている人にとってはこれだけでもうガクブルものだったりします
ぶっちゃけ、この<彼>が登場したら主人公の生存はおろか、地球の存在すら危うくなってしまいかねません(苦笑)



というわけで、序盤の導入部の簡単な紹介とか


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ボストンに小さな事務所を構える貧乏探偵の主人公の元にかかってきた一本の電話


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電話の内容は胡散臭い悪徳不動産屋からの依頼であった


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交渉の結果、成功報酬3500ドルという破格の報酬を引き出すことに成功した

とある持ち主不明の物件の内部の見取り図と正式な持ち主の調査
たったこれだけの調査で法外ともいえる破格の報酬を提示してきた依頼人
いろいろとよくない噂の流れる依頼人の胡散臭い依頼内容に何か引っかかるものを感じながらも、破格の報酬に惹かれ依頼を受けてしまった主人公たち
それがこの後起こる恐怖の惨劇の幕開けとはこのときはまだ誰も思ってはいなかった。。。


という感じの導入で始まるクトゥルフ神話をモチーフにしたホラーアドベンチャーです
昔のゲーム。。。それも同人ゲーム。。。なので、市販のゲームに比べるとビジュアル面でもボリューム面でも見劣りすることは否めませんが、しっかりと丁寧にクトゥルフ神話への情熱と愛情を持ってつくられているゲームです

実際にプレイしてみた感想ですが、クトゥルフ神話TRPGのセッションをパソコンゲームにしたような感じを受けました
シナリオ自体もほぼそのままクトゥルフTRPGのセッションに使用できそうな感じですし
オンラインセッションでプレイするのに丁度いいくらいのショートシナリオといった感じです


ゲーム自体はオーソドックスなコマンド選択型のアドベンチャーゲームですが、そこにクトゥルフ神話という「知っていればいるほど、知識があればあるほど恐怖を感じる」という特徴が加わって、クトゥルフ神話を知っている人にとってはなかなかに楽しめるゲームとなっています
反対に、クトゥルフ神話を知らない、もしくはあまり詳しくないという人にとってはたいして面白くないと感じてしまうかもしれません
先のオープニングデモの件でこの先待ち受けている恐怖を感じたり思わずニヤリとしてしまった人はそれなりに楽しめると思いますが、そうでない人にとってはつまらなく感じてしまうかもしれません
そういった意味で本作はクトゥルフ神話のファンによるクトゥルフ神話のファンのためのソフトだと思います



前置きが長くなってしまいましたが、登場人物の紹介とか

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本作の主人公

プレイヤーの操る分身
クトゥルフ神話の物語の主人公にあるまじき能天気な性格なので思い悩んだり日記を書いたりすることがないので安心です(笑)
探偵らしく肉体的にも精神的にもタフだが、人知を超えた事態には弱いのか理性度の減りが大きめ?
気がついたら理性度が一桁で狂いかけていたということもしばしば
何度かプレイしてみてそういう感じを受けました


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美人助手その一

戦闘能力も低く、耐久度・理性度もともに低めだが、精神的にタフなのか衝撃的な場面に出くわしても理性度の減りは低め?
狙って発狂させるのは難しい。。。というかできませんでした


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美人助手その二

上記二人の真ん中くらいの性能の活発な女の子
理性度の減りも二人の真ん中くらい?


登場キャラにはそれぞれステータスとして耐久度度と理性度が設定されています
耐久度はそのままキャラクターの生命力を表していて、この値が0になるとそのキャラクターは死亡してしまいます(誰か一人でも死ぬ/死なせてしまうとその場でゲームオーバー)
ゲーム中の回復手段は(おそらくは)ないと思います
理性度はクトゥルフTRPGでいうところの正気度(SAN値)に相当するステータスです
ショッキングな出来事や人知を超えた事態に遭遇したときに減っていきます
この数値が0になると主人公の場合はその場でゲームオーバーに、助手二人の場合は一時的狂気に陥ります(事務所に戻れば自動的に狂気状態から回復)
街(事務所)に戻れば最大値まで自動回復します


これはプレイしてみての推測ですが、実際にプレイしてみた感じでは表示されているステータス以外にも表に出ていない隠しステータスとして様々なステータスが設定されていると思います
街の図書館での調べ物や館内での部屋の捜索、名状し難い存在との戦闘時における判定の数々や宇宙的恐怖に遭遇したときの理性度の減少具合等々
おそらくはそういった細かなデータはキャラクターの個性としてしっかりと設定されているはずです
その上で、あえてそいういった細かな部分を隠すことでゲームをプレイする人に負担がかからないようにしてゲームに集中できるように配慮しているのだと思います



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製作者からのメッセージ

タイトル画面である操作をすると表示される製作者からのメッセージ(補助マニュアル)です
コマンドは。。。マニュアルに書いてあるので良い子はもちろん知っているよね

というわけで、本作は(大半はバッドエンドの)マルチエンディングとなっています
真のエンディングである「PRIMARY END」に辿り着いた場合のみ、真犯人(?)の遺した日記から事件の真相を知ることができます
また、各所にいろいろと小ネタが隠されており、ラヴクラフト御大の著作などを読んでいれば思わずニヤリとしてしまう場面が少なからずあったりとかします


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バッドエンドその一

発狂エンド
主人公のみ、探索中に理性度が0以下になると発狂してその場で強制エンドになります
発狂はクトゥルフ神話の華なのでどんどん発狂しましょう(笑)
。。。じゃなくて、探索中は小まめにステータスをチェックして理性度が減っていたら迷わずに街(事務所)に戻って理性度を回復させましょう


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バッドエンドその二

依頼放棄エンド
最初の依頼を引き受けなかったり、もしくは依頼を途中で放棄した場合は主人公は生還できますが、その後に悪徳不動産屋から依頼を受けた別の探偵が行方不明になります
まぁ、なんというかこの胡散臭い依頼はそういう仕事だったということです



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クライドウェル邸前

ここが惨劇の舞台物語の舞台となるクライドウェル邸です
長年、持ち主不明で放置されているこの館の見取り図の作成と、現在の所有者の捜索が今回の依頼です
どちらか片方達成で1500ドル、両方で3000ドル(交渉次第でさらに+500ドル)という高額報酬のこの依頼
果たしていったいどのような結末を迎えるのか。。。




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とりあえず一度でもクライドウェル邸に入ると、それ以降はいつでもキャンプモードを呼び出せるようになります
キャンプモードではステータスの確認やセーブ&ロードなどを行うことができます


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探索画面とか

現在いるフロアの見えている場所と探索済みの場所が表示されます
探索が進めば次第にマップが完成していき、館内の全てのマップを完成させれば依頼の半分を達成することができます


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扉の探索

ある意味、このゲームの華? とも言える扉の探索画面です
普通のアドベンチャーゲームならテキトーに開けたり、あるいは慎重に罠を調べて開けたりする場面ですが、このゲームはクトゥルフ神話をモチーフとしたゲームです
扉の中には「何」が「存在」しているのか、あるいは「何」が「待ち受け」ているのかわかりません
迂闊に扉を開けた瞬間にゲームオーバー(死亡)という事態もクトゥルフ神話の世界では稀によくあることです
というか、日常茶飯事です
ゆえに、このシーンが一番緊張しました

新しい部屋の扉の前に立つ度に慎重に扉の前を調べて、誰かが出入りした形跡はないか、扉の前に足跡はないか、扉越しに部屋の様子を窺って何か物音が聞こえないか聞き耳を立てて。。。etc.etc.
たった「扉を開ける」というそれだけの行為にとてつもない緊張と恐怖を感じる
それこそが正にクトゥルフ! といった雰囲気が楽しめました
今回は購入時以来の再プレイだったわけですが、当時はクトゥルフ神話の知識が乏しくてそれなりには楽しめたものの、このゲーム本来が持つ魅力には気がつきませんでした
ある程度のクトゥルフ神話についての理解とクトゥルフ神話TRPGの知識ができた今に再プレイしてみて、製作者様がこのゲームにかけた情熱とクトゥルフ神話への深い愛情を感じました
昔の同人ゲームゆえにシンプルだけど、スルメのように噛めば噛むほど味の出るゲームといった感じです


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イスの足Get! だぜ!

イスといっても偉大なる種族の足ではありません
つ〜か、あの種族に足(に該当する器官)ってあったっけ?
じゃなくて、クトゥルフTRPGでは一般的な打撃武器の椅子の足です
1D6+ダメージボーナスです
キックと同じダメージです
こういったアイテムが出てくる辺り、製作者様はよくわかっていらっしゃいます


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探索中には武器になるようなものの他に情報源となる書物なども見つかることが。。。

って、その本は読んじゃらめぇ!!
SAN値が! SAN値が!


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探索で見つけた魔道書などの資料は事務所に戻ることで読むことができます

クライドウェル邸に潜む宇宙的恐怖への対策としてこれらの魔道書から得られる情報は必要不可欠なので、発見したら館の探索を中止してすぐに街(事務所)に戻って読みましょう
読んでもSAN値は減らない(?)ようなので安心して読むことができます

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謎のぁゃιぃ粉はっけ〜ん!


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さっそく事務所に戻って調べてみることに

新たなアイテムを見つけたときも、事務所に戻って既読の魔道書を調べることでそのアイテムの正体や使用方法などがわかったりすることもあります
というか、このアイテムが出てくるって事はまさか<アレ>が登場!?
いや。。。まさか、ね(汗)

タイトルデモの<彼>とか二階の閉ざされた部屋とかこの謎の粉とか、H.P.L御大の某名作を読んでいれば恐怖度も倍増?
遥か昔にプレイしたときにはまだ知識が足りなくて気がつかなかったのですが、クトゥルフホラーの本質である「プレイヤーの知識を利用して読者本人に関連ワードから様々な想像をさせて恐怖を煽る」という手法が上手く生かされていると思います


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必須スキルは図書館スキル!(違

真相解明のためにはクライドウェル邸内部だけでなく、街での調査も重要です
役所で登記簿を調べたり、図書館や新聞社で過去の新聞記事や資料を調べたりとか
図書館では目的の情報が見つかるまで根気よく調べることが重要です
休館日にはご注意を


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図書館では運がよければクライドウェル邸に関する情報が得られる。。。かも?


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おや、こちらの情報は!?

クトゥルフ神話のファンなら思わずニヤリとしてしまう新聞記事ですが、これは今回の一件と何か関係があるのかな?
とりあえずは灯りを切らさないようにしないと(違
ああ、窓に! 窓に!



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なん。。。だと。。。

クリア後のメッセージによると続編の予定があったようですが、続編が発売されたかどうかは残念ながらわかりません
この時代はネット環境も無く今のように同人ショップやダウンロード販売なども無かった時代で、同人ソフトといえば同人イベントに直接出向くか、あるいはゲーム雑誌の同人ソフトコーナーの情報を元に個人で直接通販を申し込む必要がありました
このゲームもたまたま某雑誌の同人コーナーに通販情報が記載されていたというわけです
なので、ゲーム雑誌に情報が出ていないゲームについては知る由もないというわけです
う〜ん、続編が気になる
こんなことなら当時、製作元に問い合わせておけばよかったと少しだけ後悔してみる



といったわけで、無意味に長いだけで意味不明になってしまいましたが、本当に良いゲームなのでクトゥルフ神話に興味があってプレイする機会があればぜひともプレイしてみてください
宇宙的恐怖が貴方を待っていますよ
とはいえ、今の時代では入手はほぼ無理だと思いますが(苦笑)



とまぁ、長くなりましたが、本日はこんな感じです
posted by ひろせ at 23:51| Comment(2) | ゲームとか
この記事へのコメント
ああ、懐かしいですね。
続編はサフィラムンというゲームでした。

続編では、ジャネットとケネスは婚約者という設定ですが、死ぬエンドが少なくとも30はあります。
一番ひどいのは、ジャネットになりすました敵と新婚生活を一か月過ごした後、「人間って何日間何も食べないで生きていけるのかなぁ」っといわれてジャネット(偽)が消えてしまうというやつ。
Posted by marshal at 2017年05月03日 01:24
>marshalさま
続編の情報ありがとうございます
続編も探しているのですが、さすがに昔の同人ソフトは探してもなかなか見つからないですよね
お話をお聞きしてますますプレイしたくなりました
偽ジャネットの件は意味がわかると恐ろしいですね
Posted by ひろせ@管理人 at 2017年05月04日 00:59
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